実は、カトリック伊達教会の玄関の上にはハトを中央にあしらったステンドグラスがあります。
ハトと言えば、「平和の象徴」であり、カトリックでは「聖霊の象徴」です。
聖書の一端に「聖霊が、鳩のような形をして、ご自分の上に下られるのをご覧になった。」とあるのです。
ノアの方舟という有名なお話しがあります。
地上の堕落した人類を見た主の天罰により世界は大洪水に見舞われます。
主はノアに大きな方舟を造らせ、ノアの家族と全ての動物のつがいを乗せた後、世界を洪水で浄化させます。
洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくします。
水は150日の間、地上で勢いを失わないませんでした。
その後、方舟はアララト山の上にとまりました。
40日後、ノアはカラスを放ちますが、止まるところがなく、帰ってきます。
さらにハトを放ちますが、同じように戻ってきてしまいます。
そして、7日後、もう一度ハトを放すと、ハトはオリーブの葉を咥え、船に戻ります。
そこから7日経ち、ハトを放すと、もう戻ってきませんでした。
そこから、ハトは平和の象徴と崇められるようになりました。
主はノアに方舟から出ることを許すと、ノアと息子たちに祝福し、ノアと息子たちと後の孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対して、全ての生物を絶滅させてしまうような大洪水は決して行わないと約束し、その証として空に虹をかけたのでした。