
正式名称「カルメル山の聖なるおとめマリアの跣足修道会」。

12世紀後半、聖書にその美をうたわれる「パレスチナ」の「カルメル山」エリアの泉のほとりに集まった隠遁者たちに端を発しており、13世紀に修道会となりました。
その後、会はヨーロッパに移ることを余儀なくされましたが、16世紀「スペイン」の「アビラ」に生まれた「イエスの聖テレジア」によって、創立当時の精神を再現する純粋に観想的な修道院が1562年に創立されました。
写真:幼きイエズスの聖テレジア像
(ポストカードより)

当時は宗教改革による嵐が吹き荒れるとともに、新大陸発見によって海外宣教という展望が開けた時代でした。
聖テレジアはこうした教会の苦悩と、キリストをまだ知らない無数の人たちがいるという現実を知って深く心を痛めました。
これらの意向への神の恵みを懇願するために、多くの困難を乗り越えて、祈りと犠牲に献げられた修道院を次々と創立していきました。
女子カルメル会は、直接使徒職にたずさわるのではなく、聖テレジアの心を受け継いで世から離れています。
神との親しい交わりのうちに、教会と世界の必要を心に抱いて、神の恵みの取り次ぎを願いながら、絶え間ない祈りの生活を送っています。
写真:中庭の十字架と鐘楼
(ポストカードより)

伊達カルメル会は、1962年北海道月形の地に日本で5番目の女子カルメル会修道院として創立され、1981年に伊達の地へと移転しました。
私たちは北海道の恵まれた大自然の中で神を賛美しています。
神様がここに呼んでくださった姉妹たちと共に、日々主キリストの心を心として愛に満ちた小さな共同体の生活を喜んで歩んでいます。
それは、まさしく聖母テレジアが「娘たちよ、さあ、一緒に歩みましょう」と教えた道なのです。
そしてリジュの聖テレーズの言葉にもあるように、私たちも主イエスとの深い一致のうちに「教会の心」となって、全世界の人びとに思いをはせながら、日々の生活の全てを祈りのうちに献げています。
写真:虹のかかる修道院外観
(ポストカードより)
念祷
私たちを愛してくださる主イエス・キリストとの楽しい友情の交換
(イエスの聖テレジア 自叙伝5)
御ミサ(感謝の祭儀)
毎日キリストと共に自分を捧げ、生きる糧を頂く。
聖務日課
「教会の祈り」を日に七回、全世界を心に抱いて唱えます。(会憲130)
炊事
神様はお鍋の真ん中にもいらっしゃいます。
(イエスの聖テレジア 創立史5.8)
製菓作業
貧しい者として、生活費は自分たちの手で
(会憲37)
休憩時間
姉妹のように共に住む、なんと美しく楽しいこと。
(詩篇133.1)
修室
修室(貧しさ・孤独)は私の天国です。
(三位一体のエリザベト 追憶)
畑仕事
額に汗して糧を受け、恵みと平和に満たされる。
(詩篇128.2)
製菓作業において製作した菓子を販売しております。
ぜひ、お買い求めください。(現在新型コロナ感染症拡大のため売店での販売はしておりません。注文をご希望の方はお電話にてお問い合わせください。)
修道院内部の見学につきましては、お断りしています。
ロビー・礼拝堂についてはミサ(クリスマスミサなど)が行われている際に参列することが可能です。
ロビー内に売店がございます。
(新型コロナ感染症の対応について)
現在、新型コロナ感染症の拡大につき、売店の利用を停止しております。
新型コロナの拡大が収束したあかつきにはどうぞご来訪ください。
カトリックの洗礼を受けた独身女性の方で私たちの生活に興味のある方は、どうぞお気軽に御連絡ください。
伊達 女子跣足カルメル会修道院 イエスの聖テレジア修道院
〒052-0002 北海道伊達市乾町14番2号
電話番号 0142-25-5580 FAX番号0142-25-6345